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姫路市立動物園のユキの出産と、その子グマ

姫路市立動物園のホクトとユキの間に2頭の子グマが生まれ、そして2日後に亡くなってしまった経緯のまとめです。

12月5日午前、ユキが展示用獣舎で出産をしました。
来園者が一頭目の出産を目撃し飼育員に報告。
メスとオスの双子の赤ちゃんが誕生したということです。
ユキが妊娠している可能性については公にされていなかったようで、突然の吉報でした。
シロクマニアの皆様も驚かれたのではないでしょうか。

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記事についてのコメント子グマの父親はホクト(10歳・ロシア生まれ)
母親はユキ(11歳・旧ユーゴスラビア生まれ)
2頭は2002年から繁殖に取り組んでいましたが、今回が初めての子グマです。
ホクトとユキはミドリグマで話題にもなりました。

10時10分頃メス(体長25cm・体重570g)が最初に生まれ、11時50分頃、オス(体長28cm・体重780g)が生まれたということです。
かつて北海道の円山動物園では、ツヨシとピリカの性別間違い問題があったため、イコロとキロルの性別判定については慎重に進められたと記憶しています。
今回の件では出産直後に性別が発表されたというのがなんだか不思議な気もします。
飼育班長さんによると、11月初旬に妊娠の兆候を確認し産室も用意していたものの、様子を見ていたら展示中に出産してしまった、ということらしいです。
野生では妊娠中の母グマは冬ごもりしますし、動物園での出産の場合もできるだけ静かな環境を整えてあげるのが一般的なのかなと思っていましたが、通常通り展示していたらいつの間にか出産していた、というのはかなり珍しいケースではないでしょうか。

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記事についてのコメント7日午前11時25分頃、獣舎内で子グマが亡くなっているのを飼育員が確認しました。
解剖の結果、双子の胃の中には母乳を飲んだ形跡がなく、衰弱死とみられています。
姫路市立動物園は当初人工飼育も検討しましたが、ユキが子グマに関心を示したため、まかせることにしたようです。
このあたりは見極めが難しいですね。
当初は3月頃に一般公開の予定でした。
亡くなってしまったことは悲しいですが、長らく出産まで至らなかったペアでも、今後可能性があるというのは大きな希望になったように思います。
ホクトとユキのこれからも楽しみですし、例えば上野動物園のユキオさんとレイコさんももしかしたらまだ…とか。

ちょっと関係ないですけど、周南市徳山動物園のペアも「ホクトとユキ」なんですね。
どちらも日本のしろくまとしてはかなり多い名前なんですけど、なんとも頭が混乱します。
鹿児島市平川動物公園は「ホクトとカナ」です。間違えないようにしないと…。

【訃報】国内最高齢トウチャン(推定30歳没):カドリー・ドミニオン

阿蘇カドリー・ドミニオンで飼育されていた2頭のしろくまのうち、
オスの「トウチャン」が10月3日に亡くなりました。

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記事についてのコメント死因は肝臓がんによる肝不全。
推定30〜31歳で、人間にしたら80~85歳くらい。
9月に入ってから体調を崩し、10月1日からは展示を中止し投薬治療、
3日の夕方に飼育員の見守る中、息を引き取ったということです。
トウチャンは野生出身で1980年9月26日、生後約1歳の頃に阿蘇カドリー・ドミニオンに来園。
体長230センチ、体重460キロで大柄。
阿蘇カドリー・ドミニオンの発表はリンクこちら

3日に死んで、11日に公表。こんなに間があくのも珍しい気がします。
私がしろくまニュースをまとめるようになってからそれなりに時間が経ちますが
この訃報以前にカドリー・ドミニオンのニュースを見かけたことはないように思います。
カドリー・ドミニオンには行ったことはないのですが、クマ牧場なんですよね。
個人的には、動物を餌付けしてそれを見せ物にする施設には抵抗があります。
しかし野生のしろくまの寿命は25年前後と言われている中で、
30歳位まで生きたというのは長生きしたと言っていいのではないかと。
そこには飼育員さんたちの愛情や努力があったと思いたいです。

記事には「カドリー・ドミニオンによると、トウチャンが亡くなったことで、
国内最高齢は上野動物園のレイコさんになった」、と書かれていますが
熊本市動植物園のミッキーや周南市徳山動物園のユキさんの方が年上では…?
ミッキーもユキさんも生まれがはっきりとしないのでカウントしていないようです。
上野動物園のレイコさんはまだ26歳なので、最高齢というのも違和感がありますね。
20代後半のしろくまが少なかったり誕生日が明確でないのは、その時代に何か理由があるのでしょうか。
今年は猛暑の影響もあってか、訃報の多い年だったように思います。
今年もまだ2ヶ月ありますが、これからはどんどん涼しくなって、
熊本番の季節ですからみんな体調を崩すことなく元気に過ごしてくれることを祈っています。

【訃報】国内最高齢コユキ(34歳没):旭山動物園

写真付き記事国内最高齢、旭山の「コユキ」逝く【from asahi.com】
記事北海道・旭山のコユキ死ぬ--国内最高齢【from 毎日jp】
写真付き記事旭川、国内最高齢のシロクマ死ぬ 34歳、雌のコユキ【from 47NEWS】
写真付き記事国内最高齢のホッキョクグマ「コユキ」大往生【from YOMIURI ONLINE】
記事についてのコメント国内最高齢だったリンク旭山動物園のコユキさんが、7月24日、亡くなりました。
7月22日から呼吸が荒くなり、23日に麻酔をかけて検査と治療を続けていましたが
24日の朝、死亡しているのを飼育員が発見。
死因は肝不全。旭山動物園公式サイト内の「しいくにゅーす」に詳しく書かれています。

コユキは1975年ロシア生まれ。
野生出身で、1987年推定12歳の頃、上川ベアーセンターから旭山動物園に引っ越し。
耳は数年前から聞こえず、右目も昨年から見えなくなっていたそうです。
今年に入っては前脚の歩行障害もあったり、体は衰えてきていたようですね。
自分より年上で、同じ女性であることもあり、コユキさんの長生きは
私にとっても希望でありました。
34歳になるまで長生きしてくれた事に、むしろありがとうと言いたいです。
個性的な顔立ちで、一目で「コユキさんだ」と判別できる愛らしい外見をしていました。
とても悲しいです。

【訃報】シロー(30歳没):とくしま動物園

写真付き記事ホッキョクグマのシロー大往生…とくしま動物園【from YOMIURI ONLINE】
記事「シロー」死ぬ--とくしま動物園 /徳島【from 毎日jp】
記事とくしま動物園の人気者 ホッキョクグマ「シロー」死亡【from MSN産経ニュース】
記事とくしま動物園の人気者 ホッキョクグマ死ぬ【from 徳島新聞社】
記事についてのコメント徳島県リンクとくしま動物園のシロー(オス・30歳7カ月)が飼育場で死んでいるのを
17日朝、飼育担当者が発見。
死因は老衰と見られています。
8月8日午前11時から、ホッキョクグマ舎前で「お別れ会」を開催、献花を受け付けるとのことです。
シローは昭和54年12月、旭山動物園生まれ。
その後別府ラクテンチで暮らし、平成16年3月にとくしま動物園へ引っ越し。
体長約210センチ、体高約130センチ、体重約300キロ。
シローが亡くなった事で、とくしま動物園ではメスのバーレーが一頭ぼっちとなってしまいました。
二頭の間に子グマは生まれなかったようですが、仲良しだったとか :cry:

しろくまの寿命は野生で25〜30年、飼育下では34歳7カ月の記録が最年長なんだそうです。
意外に野生と飼育下では差がないんですね。
年々猛暑化する攻撃的な程の日本の夏の暑さも、影響あるんでしょうね。
人も動物も、お年寄りは暑さ寒さが堪えますものね。
(しろくまにとっては寒い分には大歓迎でしょうけど)

全国の飼育状況はシローを除くと現在、24園48頭。
あさひやまのコユキさんも先日亡くなりましたから、「24園47頭」が最新でしょうか。
どんどん減ってしまって悲しいです :cry:
今年の冬にはベビーラッシュを望むばかり…

浜松市動物園のジェイソン 死す

まだ17歳だったリンク浜松市動物園のジェイソン。8日早朝、死んでいるのを確認された。
10日程前から食欲がなかったようです :cry:

記事浜松市動物園のホッキョクグマ「ジェイソン」死ぬ【from MSN産経ニュース】
写真付き記事「美男クマ」死す/浜松市動物園【from asahi.com】
記事浜松市動物園のホッキョクグマ 「ジェイソン」17歳の死【from 中日新聞】
記事ホッキョクグマ:ジェイソン死ぬ--浜松市動物園【from 毎日jp】
写真付き記事ホッキョクグマ「ジェイソン」天国へ【from YOMIURI ONLINE】
記事についてのコメントジェイソンは1992年12月8日イギリスのメルトン動物園生まれ。
1994年7月6日に浜松市動物園に引っ越してきた。
体長は2.5メートル、体重は推定300キロ。
メスのバフィンとの間には4回子グマが生まれたものの、育ったなかったのだそうです。

約1カ月前から調子が悪く、左の後足からけがによる出血があり、下痢や嘔吐をし始め、
1週間前からは吐血を繰り返すように。
死因は腎不全とみられ、ここ最近は数年は肝臓も悪くしていたということ。
人間も動物も、年を取ると臓器が悪くなりますね…
浜松市動物園では、10〜24日の間、獣舎近くに献花台を設置するそうです。
イケメンでファンも多かったとか…。残念です。バフィンも寂しかろう。